治療方法に関しては前回、乾癬の日本での治療法には大きく4タイプあることを説明しました。
- 外用薬
- 内服薬
- 光線療法
- 生物学的製剤
今回は②内服薬について実体験をもとに話します。
私は治療開始当初は軽度~中度くらいの状態で塗り薬のみで治療を行っておりました。
しかし、塗り忘れ等(←絶対ダメなことです・・・しっかり塗っていれば違う結果だった気もします。)で一向に改善が見られなかった為「漢方」に手を出しました。(これが全身に発症する原因となりました。)
家の近くに「漢方」お店があった為、行ってみることにしました。色々と問診し、体の水分量等をはかる機械で調べたりした結果、私の体の水分量が少ないとのことで2万円分くらいの漢方薬を買うことになり飲んでいくことに。
飲み始めて1週間程度で段々と症状が悪化していき、今までに症状がでてなかった背中や首回りまで広がってきました。その時はものすごく怖かったですね。。。
なんかやばいことになってる。。と漢方のお店へ行くと「漢方」は初めに毒を出すという考え方がありますので症状が悪くなっているのは毒を出している段階ですとのことでした。
私は「いやいや知らんがな・・・」と漢方の精神的な耐性無かったのですぐに病院に行くことにしました。あのまま続ける決意があればまた違った形だったのかなーと思うことがありますが、漢方薬を飲むときは病院で処方してくれるところもあるのでちゃんとそういう場所でもらうのがよいのかと個人的には思ってます。
病院に行くと塗り薬ではもう厳しい状態であったので内服薬を処方されました。
薬名:ネオーラル
薬名:ネオーラル
体に備わっている免疫力を低下させる薬で、肝臓、腎臓(じんぞう)、心臓、肺などの臓器移植の際におこる体の拒絶反応を抑えるために用います。また自己免疫が発症の原因と考えられている自己免疫疾患の治療に用いられることもあります。
服薬し始めての感想
「もの凄く効く!」です。1ヶ月程度で50%以上改善しました。身体がもとに戻っていくことでものすごくストレスも減りましたし、これで一安心だとおもっておりました。良く効き最高の薬や~って反面薬には当然副作用があります。
副作用
ネオーラルは免疫力を低下させる薬です。免疫力が無くなれば感染症にかかるリスクも高くなります。実際飲み始めて3年連続でインフルエンザにかかりました。生まれてこの方学生の頃に1回かかったくらいでしたがまさかの3年・・・(笑)
乾癬は例えば、お腹の調子が悪い時、風邪などを引いてしまったとき悪化する傾向にあります。例に漏れず私も悪化しました。
ネオーラルを服用し続けて数年、効き目もイマイチだなーと思うようになりました。調子のいい時は量を減らしたり、悪くなると増やしたり先生に調整してもらいながら治療を続けておりましたが効き目がかなり弱くなってきました。結果、先生と相談して④生物学的製剤の使用を検討するか、しないかという段階まで悪くなりました。
一日中もの凄い痒み、痛み、出血等で心が折れてしまい妻にもかなりつらい思いをさせてしまい。妻も限界を迎えておりました。このままでは夫婦生活も自分の生活すらままならない状態でしたので入院して治療を行うことを決意し1ヶ月会社を休んで悪い状態から脱するべく入院することにしました。
入院中は効かなくなっていた内服薬での治療ではなく、①外用薬、③光線療法での治療を行いました。結果足のすね辺りが8割くらいの改善でしたが、その他は全快しました。退院ししばらくは良い状態で過ごせましたが少しずつ悪化してきた気がしたので内服薬を再開するはめに・・・
処方された薬は「リウマトレックス」。名前の通りリウマチの治療などに使用される薬になります。これはかなり効きました。入院して治りきれなかった足のすねの辺りの残り2割くらいが完全に消えました。そこから1年半くらいの間良い状態が続きました。しかし、仕事で東京に1ヶ月半くらい行った際再発し熊本に戻ってきたときは完全に悪かった状態に逆戻りしておりました。
その後も、治っては再発、治っては再発と繰り返して現在まで繰り返しておりますが、あきらめずに付き合っていければと思います。
最後に
薬を服用するということは基本的に人の身体で生成できない異物を体内に取り込むわけですので何らかの副作用や、体へのダメージが蓄積していくと思います。そのダメージをマネージメントしながら行きたいと思います。(一般人の私にはわからないですが病院の先生と会話しながら現在の状態を知ることが大切)
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