皆さんは「働きアリの法則」ってご存じですか?
改めてこの法則を調べてみると、私が知っていたもののもう一歩先があり勉強になりましたのでご紹介します。
「働きアリの法則」とは
「働きアリの法則」とは組織が出来上がると「よく働く」組、「普通に働く」組、「怠ける」組に分類されていきその割合はおおよそ「2:6:2」に落ち着くというものです。「よく働く」組の一部を間引くと「普通に働く」組の中の一部がよく働き始め、「怠ける」組の一部を間引くと「普通に働く」組の中の一部が怠け始め、結果として「2:6:2」の割合に落ち着くといったもの。
例)株式会社アリンコ
例として株式会社アリンコにて説明します。
株式会社アリンコには10名の社員がいます。社長が会社の売り上げるのに社内の生産性アップを考えていました。しばらくすると10名の社員の働きぶりは下記に分類されるようになりました。
- よく働きを上げる社員:2名
- 普通に働く売り上げ上げる社員:6名
- 怠け生産性を落とす社員:2名
よく働く2名の社員が80%の売り上げを占め、普通に働く社員が20%の売り上げ、怠ける社員は0%となりました。怠ける社員の働き方は日中隙あらば、世間話に花をさかせ、仕事をしていると見せかけ実はネットサーフィンをし、定時後も無駄に残り残業代も請求するといった目も当てられない状態。
社長はこの状態を知り、怠ける社員2名を他部署へ移動にしました。代わりによく働く人2人を連れてくることにしました。
社長はこれでよく働く社員が2名→4名になり、怠けていた社員が2名→0名になったので今年の売り上げは前年比150%は固いと踏んでいたが、実際は110%程度。
社長「なんでや~~~~!!!!」
株式会社アリンコの社長さんは生産性を上げる為、生産性の低い2名を移動させ、生産性の高い2名を連れてきたのに何故結果が出なかったのでしょうか?
再度生産性を確認したところ驚きの結果が・・・。
何故このようなことに?
生産性をよく見ると「よく働く」組の4名の内2名の生産性が落ちて「普通に働く」組と同等の成果しか挙げてなく、「普通に働く」組の6名の内2名がさぼりはじめ「怠ける」組になっていました。
- 「よく働く」→【予測】2名+2名=4名 【実際】4名-2名=2名
- 「普通に働く」→【予測】6名 【実際】6名+2名-2名=6名
- 「怠ける」→【予測】2名-2名=0名 【実際】0名+2名=2名
上記のような状態となった為、アリンコ社長が思っていた程の成果が出せていなかったことに気づきました。
どこかの役割を取り除いても、結局「2:6:2」に落ち着くといくことになります。
「働きアリの法則」に関しては、どうやってもこの割合におちつくということは何をやっても無駄ということでしょうか?しかし、「働きアリの法則」には正しい使い方があるようです。
働きアリの法則の正しい使い方とは
「よく働く」組は常に負荷がかかった状態で働いている可能性が高いです。人間ずっと高い生産性を維持し続けるのは難しいものです(終わりのないマラソン状態)。
そこで意図的に「よく働く」組の業務量or難易度を少し下げ、その分の「普通に働く」組の上位数名の業務量or難易度を少し上げることで少し休める。これを各ポジションで行うことで持続してパフォーマンスを出せるようになるはずです。
マネージメントする際はそのあたりを考え行うことが長い目で見た時に生産性のアップの基盤となると思います。
まとめ
今回は「働きアリの法則」について紹介させていただきました。
私は先日元同僚の友人から「働きアリの法則って知ってます?」と突然連絡がきたので
私は「2:6:2」とかいうやつでしょくらいの認識でいましたが、よく調べると認識が
少し変わりました。
組織において「よく働く」組に属し続けるのが一番良いと思っていましたが、無理して「よく働く」を続けると、心身ともにストレスを与えた状態が続くことになるので体を壊したり、精神が病んでしまうリスクをはらんでいますよね。もともこもない・・・。筋トレでも毎日やるのではなく適度に休養を入れないと効果が薄まってしまいますものね。頑張った後は適度に力を抜くことも長く続けるには必要なことなのでしょう。
最後に、友人はさらに「俺は働きアリ側を目指しますと」言ってました(熱い)
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